編集人:新井高子Webエッセイ


10月のエッセイ

  • コラーゲンの粉 ――粉のお話(21)

新井高子

猛暑が力の限りを尽くした夏、ふだんは元気者なわたしとて、寝苦しさやら何やらありました。台風が来て秋を運んできた頃、ふと鏡に見入ると、ありゃりゃ、肌もだいぶゲンナリしてる……。勤め先からの帰り道、駅前のコンビニに立ち寄って、「今どき、女性は疲れています。」のキャッチコピーにつられてしまったのは、自然な流れでした。『からだの本』(オレンジページ発行)なる雑誌を、つい買ってしまいました。


雑誌のページ

電車に揺られながら、めくっていると、「コラーゲンで美肌「ゼラチン」」のページが目に止まりました。そうか、ゼリーって、コラーゲンだもんネ……。説明によると、ゼラチンは、コラーゲン分子がバラバラになっているので、たいへん消化吸収されやすい状態なんだそうです。気が向いたとき、コラーゲン配合の顔パックなどすると、ちょっとは頬っぺがリカバリーするのだから、食べ物で内側からとれば、もっといいかも!

ス―パーで久しぶりにその前に立つと、最近はコレ、すっかりブームに乗った商品だったんですね。「手軽に毎日コラーゲンをとろう」なる宣伝文句で、コーヒーやスープに混ぜたり、ご飯に炊き込んだりすることが唄われておりました。ただ、そこまでやると、なんだか涙ぐましい気がして、雑誌にあったレシピのゼリーを、自分なりに崩して、作ってみることにしました。ヨーグルトの乳酸菌で腸が整うと、それもお肌にいいとのこと。

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「かなり適当、ヨーグルトコラーゲンゼリー」

粉ゼラチン 10グラム
牛乳  1カップ
プレーンヨーグルト 400グラム
蜂蜜 適量
バニラエッセンス 少々
ジャムやソース 適量

ゼラチンをふやかす

温めた牛乳にゼラチンを溶かし、混ぜる

秤にかけながら、ヨーグルトを入れる

固まったら、スライス


① ゼラチンの粉末を、少量の水でふやかす。
② 牛乳を電子レンジで飲み頃程度に加熱する(沸騰させない)。
③ やや深めの金属容器かタッパーに、①②を入れて混ぜ合わせ、ゼラチンを溶かす。
④ 蜂蜜とバニラエッセンスを入れて、かき混ぜる(甘みは、でき上がってからジャムなどで調節できるので、蜂蜜はかなり適当に入れてます。計ってません)
⑤ 容器を、電子秤(わたしは、パン作りでよく使ってます)に載せ、その上で、目盛りを「0」にし、ヨーグルトは計量しながら入れる。そして、かき混ぜる。
⑥ そのまま蓋をして、冷蔵庫へ。
⑦ 固まったら、切り分けて器に盛り、ジャムやミントを添えて、でき上がり。

親類のおばさん特製の「杏ジャム」をのせて

おなじく特製の「苺ジャム」をのせて


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ボールを使わず、混ぜるときの容器でそのまま固めるのが、わたしの工夫。というか、手抜きという名の知恵。ゼリー型じゃないので、冷蔵庫でスペースを取りません。それに、じつにカンタン。固める時間を別にすれば、10分くらいでできちゃいます。さっぱりと美味しいですよ!
 で、効果はいかが?
 この秋は、大好きなチョコをコーヒーや紅茶の友にするかわりに、ゼリー作戦を続ければ、いつしか美肌になってるかな?
 「乞うご期待!」であります。